
When did you last kiss the clouds? Tokyo, 2023
This exhibition is an intermix of Fafa Phases 1, 2 & 3 in which the sub-phases of Charles’s playful exploration of colour are shown. The artist started his Fafa series in 2018, painting as if he were a 5-year-old playing innocently with colours on his canvases. In the days, months and years that have passed since he first showed Fafa in Hong Kong, the artist have become aware that the child could not stand still, but would be forced to grow up, as is the nature of life.
And so, it came to pass. Fafa 123 is testimonial to what the child has grown to observe, learn and feel over the years; a noting down of the unpredictability of the pandemic and geopolitical issues that forced every one of us to rethink, relearn and rework.
And still it is so. We remain faithful and propitious, renewed by a deep sense that if we believe in the possibility of beauty in this world we shall not be defeated easily by its ugliness.
アーティストのビデオ
Artist’s Video
鑑賞者の「投影」の可能性と力
2本目の動画では、チャールズ チャウが「リフレクショニズム」の捉え方を語っています。「表現主義」に先立つ、自作に対する談話です。私は、アーティストの感情の起伏や「表現」には無関心で、むしろ私の作品を見た人が、私の絵のブラシストロークを目で追いながら、どのように「内省」し、魂の旅を始めることができるかに興味があるのです。
The Power of ‘Reflectionism’
> 完全なビデオトランスクリプト (日本語)
> Full video transcript (English)
2023.11.03~05
《雲にキス》
チャールズ・チャウ 東京個展
東京展では、チャールズ・チャウの《花々123》(過去5〜6年にわたるアーティストの遊び心あふれる色彩の様々なサブフェーズ)を展示します。
Fafa Tokyo: When did you last kiss the clouds
November 3rd~5th, 2023
STUMP BASE
6-5-45 Minami Aoyama, Minato-ku, Tokyo, Japan
東京都港区南青山 6-5-45
式次第
Exhibition Programme
Art is for Sharing
Vernissage | STUMP BASE 1F Artist's Party | STUMP BASE 3F
Exhibits on Show
3-Day Program
Opening Night | 2023 Nov 3 (金) Panel Discussion | 2023 Nov 4 (土) Artist's Tour | 2023 Nov 5 (日)
アーティストシンポジウム
Panel Discussion
Nov 4 (土) 2023 130-300pm
Full length video | 01:29:46
演講者 Panellists
Prof. Eva K W Man 文潔華 教授
Tomohisa Nagai 永井 資久
Allison Thompson アリソン・トンプソン
哲学、詩、絵画
文潔華 教授
Prof. Eva K W Man
[抜粋]
今回の個展は、10年以上前に私が言ったことと呼応する。ちょうどチャールズが《山不動》シリーズを発表した頃のことだ。彼はいつも自身の生き方と心の機微を使いこなすのがうまい。《山不動》シリーズの制作に夢中になり、ありあまる時間に身を浸し、木炭画ペンを走らせながら制作の愉しさに耽溺していた。香港から海を渡ってカナダに移り住んだり、異なる土地を渡り歩きながら、間違いなくそれぞれの場所や、友人、仲間たちに愛着を抱いてきた。気分がのらないときは、進む道を決める時ではない。
アーティストとは、ありふれたことを進化させ、自らの現実性を探したくなるものだからだ。その探求の間に、主観も客観も感覚的に合体させなければならない。自分の知識、直感、感情、経験、潜在意識、その他、その時々の現実として認めうるすべての関連づけなければならない。官能とは、人間があらゆるものを経験するための基本的な言語をつかさどり、アーティストの現実を示す最終のものさしは合成的な結果で、つまるところ官能によってのみ理解されるのだ。
この新しく見事な《花々》シリーズは、詩人であり画家であるチャールズそのものといえる。彼はすべての現象を感覚的なものに還元して、いかに究極の統一性を確立したかを見せる、それはロスコが鋭く言うところの、真理を理解する人間の基本的資質で、芸術家の現実を含む全ての真理を理解するために必要なものなのだ。アリストテレス曰く、詩人は人間の運命の本質を語るのだ。
生きてきた時間と空間の重なりと
永井 資久
Tomohisa Nagai
[抜粋]
チャールズの作品には大いなる奥行きを感じる。無限の色のレイヤーが空間を挟んで何十にも重なっている宇宙のように見える。その重なりは 一つひとつが人間の感情のようにも感じらる。
大胆なタッチは慟哭にも似た「深い悲しみや絶望」、狂喜する乱舞するような激しい喜び=「動」、静かなタッチの何の変化もないたおやかで幸せな感情=「静」が幾重にも重なり、一つの作品になっているように見える。
日本以外でどのくらい知られているかわかりませんが、日本には、1300年前に編纂された万葉集と言う現存する最古の歌集がある。収められている約4500首の歌は、皇族・貴族から一般民衆によって詠まれたもので、そのうち約1,500が花や植物についてである。古代の人々の自然で意欲的なエネルギーに触れることができ、時々の願いや悲しみ、喜びなど人生そのものの記録と言える。私はチャールズの作品にも共通の感覚を抱いた。これは「現代の万葉集」だと思う。
今後のチャールズの活動に大いに期待している。今の彼の作品には、美の中に包含された 「宇宙」と「愛」を感じる。
東洋と西洋が巡り合う
アリソン・トンプソン
Allison Thompson
[抜粋]
やテクニックに関して卓越していると思う。また、アジアにおける地政学的な力学が働いて、多くの意味や目的が作品に秘められている気がする。チャールズの《花々》シリーズには、こうした優れた資質がすべて凝縮されている。私の専門的な視点でいえば、チャールズの作品にアジアのルーツを感じることができる。しかし、西洋人の視点から見ると、チャールズの作品はアジア人アーティストによる西洋現代アートとして見なされるかもしれない。
ある意味、それがチャールズの作品が欧米とアジアの市場と文化圏で評価される理由なのだと思う。また、彼のように西洋のマーケットにもシフトできるのは、アジアの優れたアーティストだけだ。私がコレクターやクライアントにいつも伝えているのは、彼の作品は単なる西洋のコンテンポラリー作品ではなく、アジア独特の感性と絵画的なタッチを基調としているということ。

Fafa Tokyo: When did you last kiss the clouds?
Exhibition Video
Videographer: Jimmy Ming Shum (Japan), Franklin Lau (Canada)
Video Editor: Franklin Lau
Soundtrack: Olexandr Ignatov
English Subtitles: Gayle Grout
English Editor-at-large: Lianne Hackett
Japanese Subtitles: Chikako Abe
Panel Discussion Video
Live Recordings: Rika Kojima
Video Editor: Pema G Lama
In-situ Photography
Jet Tanaka
Pema G Lama
展示会場
東京都港区南青山 6-5-45
About the Exhibition Venue
Stump Base 1F
6-5-45, Minami Aoyama,
Minato-ku, Tokyo
展示は安藤忠雄設計の建物と空間で行われます。
The Building & Its Architect
The exhibition venue is Stump Base, a building designed by Tadao Ando, distinguished by the architect’s signature grey concrete interior walls.